免疫応答を増強する添加剤をアジュバントと呼びます。アジュバントは非特異的に免疫応答を刺激しますが、アジュバント自身はペプチドに抗原性を付与しないため、キャリアの代替にはなりません。また、アジュバントと共に注入された免疫原は皮下でエマルジョンとして堆積し、少しずつ漏出するため体内滞在時間を延ばす効果もあります。パラフィンを使用したフロイント完全
アジュバント(FCA:結核死菌体を含む)やフロイント不完全アジュバント(FIA:結核死菌体を含まず)は古くから使用されている非常に効果の高いアジュバントですが、キャリア-ペプチドとのエマルジョンを調製する必要があります。エマルジョンの調製にはダブルハブニードルと呼ばれる、両端にシリンジを接続できるニードルを使用して15分程度の混和が必要となります。ミョウバンも古くから沈降性アジュバントとして使用されています。タンパク質はゲル状のアジュバントと結合して沈降、30分間の攪拌により調製します。サーモフィッシャーサイエンティフィック ピアスブランドの製品ではImject
Alumがこれに該当します。サーモフィッシャーサイエンティフィック ピアスブランドには、この他にマクロファージをターゲットとした糖鎖ワクチンアジュバントAdjuPrime Immune Modulatorがあり、FCAに匹敵する効果(70%程度)を持ちながら、アジュバントによる炎症や肉芽形成を誘発しません。
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