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ピアス社のゲル染色試薬には疎水性CBB染色のGelCode Blue、固定後20分間で銀染が完了するSilver SNAP U、亜鉛ネガティブ染色のE-Zinc Reversibleなどがあります。ネガティブ染色ではタンパク質に染料が結合しないため、タンパク質は染料フリーでMS分析用や免疫用抗原に使用可能です。一方、CBB染色やグルタルアルデヒドベースの銀染色の場合には、通常MS分析前に適当な
処理が必要になります。

#24612 GelCode SilverSnap Stain Kit U
#24590 GelCode Blue Stain Reagent, 500ml 
#24582 GelCode E-Zinc Reversible Stain Kit


Q1) グルタルアルデヒドベースの銀染色試薬とMS分析について(#24612)
Q2)CBB染色とMS分析について(#24590)
Q3) 二重染色(CBB染色& 銀染色)について
Q4) #24582 GelCode E-Zinc Reversible Stain Kitって?

Q1) グルタルアルデヒドベースの銀染色試薬とMS分析について
A1) 染色時間を短縮(最短5分)、固定後〜終了までわずか20分の銀染色試薬です。頻繁に複数のゲルで銀染色を行う方、2Dゲルで感度が必要な方にお薦めです。GelCode SilverSnap Stain Kit Uではグルタルアルデヒドを増感に使用するためタンパク質の側鎖が修飾され、そのままではMS分析に使用出来ません。

MS分析用のプロトコルの概略は以下の通りです。
1. ゲル染色時間は5分間にする(通常は5分間〜20時間の任意)
2. 現像(Develop)後に5%酢酸で5分間ゲルをインキュベーションする
3. 超純水で2×15分間洗浄する
4. スポットッピッカーなどでゲル片を0.5mlのマイクロチューブへ移す
5. 0.1ml脱色剤を添加して15分間インキュベートする
6. 脱色剤を捨て、0.2mlの洗浄液を添加、2×10分間攪拌する
7. トリプシン消化を行う

脱染色液:100mM チオ硫酸Na, 30mM フェリシアン化カリウムの1:1 Mix
洗浄液:25mM Ammonium Bicarbonate in 50% Acetonitrile

詳細はピアス社テクニカルリソース(TR0050.0)を御参照下さい。



Q2)CBB染色とMS分析について
A2) CBBはタンパク質と強く結合するため基本的に完全な除去は難しいですが、還元アルキル化やMS分析の前処理として以下の方法をピアス社では紹介しています。

1. 1-2mm角のゲル片に200ul脱色剤を添加して37℃で30分間攪拌
2. 脱色剤を捨て、もう一度脱色を繰り返す

脱色剤:25mM 重炭酸アンモニウムin 50%アセトニトリル

詳細はIn-Gel Tryptic Digestion Kit (#89871)の取扱い説明書やピアス社テクニカルリソース(TR0050.0)を御参照下さい。



Q3)二重染色(CBB染色&銀染色)について
CBB染色後に銀染色を行う場合、以下の手順に従って下さい。
1. プロトコルに添ってCBB染色を行う
2. 脱イオン水で3×15分間Washする
3. 30%メタノール/10%酢酸で30分間固定する
4. 脱イオン水で1時間Wash
5. GelCode SilverSnap Stain Kit Uのプロトコルに添って銀染色を行う



Q4) #24582 GelCode E-Zinc Reversible Stain Kitって?
A4) 亜鉛ネガティブ染色法で、感度はGelCode Color Silver Stain Kit (#24597) よりは低いですがSilver SNAP Silver Stain とほぼ同程度です。タンパク質には染料が結合せず、バンド以外のゲル部分が乳白色に染まるためMS分析や抗原精製に最適です。現像後にキット内のEraser(脱色剤)と脱イオン水で完全に除去できるリバーシブル染色です。染料を完全に除去した後は、ゲルからの溶出、転写、CBB染色、銀染色などを続けることが可能です。




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